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「どういう人達をターゲットに作ったのですか?」頻繁にされる質問です。しかし、この回答がなかなか難しい。ディレクションとは文字通り「方向付け」で、確かに進むべき方向性が見えないと、実際の制作物に落とし込むことはできません。けれども、ターゲッティングという手法で単純化して括れるほど、現代の世の中の作りは単純でないようにも映ります。
例えば気の合う仲間が10人集まるということは、10人似たような人が揃うということでしょうか。おそらく、理念や価値観にある程度の共通項を見出している一方で、互いに足りない部分を補完する素養を持っているからこそ、付き合いがおざなりにならないのでしょう。そう言った、共通項である理念や価値観の琴線に響きつつも、10人揃えば10人なりの色のついた方向性で受け取られ、それぞれが違う印象を付記して受け取った経験を周囲に伝えていく、ということがより自然で現実的な情報の伝播の仕組みです。
ですから、ディレクションで大事になるのは、全容を把握しているということと、漏れを無くすということだと考えます。




